二日目、そして帰鹿・・・
- ぶんぶん
- 2016年8月4日
- 読了時間: 7分
熊本から帰還しました、ぶんぶんです。
ホントは2日目のうち(7/24)にブログ更新をする予定だったのですが・・・
携帯、水没しました☆
(内部の結露が決定的で・・・・・・防水機能は過信しないように!!!)
更新が大幅に遅れましたこと深くお詫び申し上げます。
先日のブログの通り、光雲寺様のほうでボランティアをさせていただきましたその後、阿蘇郡の
「ストーンハウス キャメリオ」様のほうに宿泊させていただきました。

(↑黒い服装の男性二人はテロリストのごとく顔が怖いですがスタッフと参加者です。)
綺麗な庭が特徴的なペンションでした。ラジウム入りの温泉もあり、お部屋のほうもとても綺麗・・・!!
ペンションと言えば金○一やコ○ンのような雰囲気などを想像しがちですが、見ての通りです。
食堂の方は僕も大好きなJAZZがずっと流れていて、バーカウンターまでありました。
仕事でなければ心行くまで飲みたかった・・・
そしてなんといってもお食事。夕食・朝食を頂いたのですが夕食がなんとがっつりフルコース。ホテルなどにも引けを取らない美味しさでした。
(すみません、食事に夢中になりすぎて写真撮ってませんでした・・・ぜひ実物を食べに行ってください!)

その後楽しく懇親会。皆さんとても楽しんでらっしゃいました。
次の日の朝も豪華な食事をいただきました。ありがとうございました!!
2日目最初のイベントは、現地調査で発見した、南阿蘇村の白河水源に行ってまいりました。
日本名水百選にも選ばれている水源です!震災の影響はほとんどなく、透き通った水がとても綺麗でした‼‼
この水源の水はとてもおいしく、お土産としても持ち帰ることができたので、皆さんペットボトルに詰めて持ち帰ってました!
また、現地阿蘇のジオガイド赤峰さんに初日から案内をしてもらい、水源の驚きの噴出量などまで教えていただきました!!
川の水はとても冷たく、足が痛くなるほどでした。
皆さん水遊びを楽しんでもらってましたが、広報担当は撮影中になんと携帯を落としてしまい、ショートして使い物にならなくなってしまいました・・・

さて、そんな悲劇もありながら今までは震災でも被害の少ない場所を見てまいりました。
この次は、この水源との比較対象として初日にボランティアに行った光雲寺近くの塩井社水源に行きました。

(写真右上の窪み、ここに震災前は水があふれていました。)
この水源は、南阿蘇村の生活用水・農業用水としての一面ももっていました。しかし震災の影響で水脈が断層に当たったのか、水が枯れてしまいました。
もちろん周辺で米を育てていらっしゃった農家の方々は苗を植えることができなかったり、水田から耕作地に変えたりして生活が激変してしまう人が多くいらっしゃるというのが現状です。
ここに向かったことで、参加者の方々も、そして自分たちも震災で人の生活が激変してしまうということを改めて感じました。

周辺のフットパスを行い、震災によって崩落した鳥居(写真右)や傾いた家屋、山肌が崩れた斜面など、様々な「ニュースなどのメディアでは知りえない」現実」を目の当たりにしてきました。
写真右の鳥居のある神社、延期になったお祭りを私たちが訪れたちょうどその日に開催予定でしたが、神社などの修復もできず、また中心となる消防団の方々も復興作業が多忙なこともあり、今年は開催を断念するを得なかったそうです。
震災はこのような地域にとって大切な行事・習慣さえも出来なくなってしまうほど人々を追い詰めていきます。
これはこのひとつの地域の話ですが、のような地域が1つや2つでもないこともまた事実です。
このような現実を目の当たりにした私たちは、次に自然の力の大きさを痛感させられるものを目の当たりにします。

これは南阿蘇村、鮎返の滝という滝です。写真を見れば一目瞭然ですが、地震とその後の大雨で水量が増したことにより、土砂崩れと川幅の変動が起こりました。
ここはかつて美しい山の木々と撮影位置にある紅葉が織りなすコントラストがとても美しい滝として知られていましたが、現在は轟音と共に以前よりも荒々しい滝になっています。
現地でガイドをしてくださったジオガイドの方曰く、滝の幅が浸食作用で広がり、また滝壺の深さも変わってしまい、現地のジオガイド方の調査も現在は危険で行えないとのこと。また斜面の浸食や滝幅の変動した幅は、本来ならば途方もない時間をかけて広がるはずの幅が一気にすすんだそう。
(こちらも震災以前の写真は自分たちが撮影したものがないので掲載できませんが、検索するととても美しい当時の姿がうかがえます。)
この滝は震災の影響、そしてその後の大雨による二次災害の影響がわかる場所となっていますが、今回の土砂崩れにより露出した地層に、現在分かっている阿蘇山の噴火活動の歴史をより深く紐解くための重要なヒントがあるかもしれないということで注目が集まり、何とか人が調査できないか計画中とのことです。
こちらは民家の近くにあるので、周辺の方のご迷惑にならないようお立ち寄りください!!!
以下個人の感想で人によっては不快に思われかねない感想だと判断しましたので通常では読めなくしております。↓
震災というものは人の住む場所、営み、文化、そして命をも奪っていく恐ろしいものには変わりありませんが、自然のなかでは「長い時間をかけて進むはずのものが、一瞬で変わっただけ」ということも再認識させられました。
やはり自然というものは人にはコントロールできないとても壮大なものだと感じられます。
↑これは個人の感想であり、本団体としての意見ではありません。不謹慎だ、不快だ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これも現実の一つとしてどうかご了承ください。
(・・・と、最近なんでも不謹慎と言われるので震災当事者から聞いたことと同じでも発言者が変わるだけで伏字しないといけない、肩身の狭い世の中になったなぁ(-_-;))
朝早くから色んな場所を回り、携帯落として落ち込んだり震災の爪痕を見て色んなことを考えさせられた午前中でしたが・・・
やっぱりお腹は空きます。
この日のお昼は南阿蘇村の国道325線沿いにあります、「茶庵とちのき」にて昼食を取らせていただきました。

(広報担当、カレーが美味しすぎて写真撮るときもスプーンが手放せませんでした。)
ここで2日間の感想を話したり、みんなでペットの話をしたり・・・ツアーの中で唯一普通っぽい会話をしてました。
カレーで携帯水没のショックも少し晴れました。うん。
こちらしっかりとしたスパイスなのか、やっぱり普通のカレーとは一味違いました。また、中のお肉もおいしい・・・!!
量もおなか一杯食べられる量でした。
この後、ツアー最後のイベントとなる、「阿蘇ミルク牧場」での自由行動でした。

(写真左、はしゃぐ代表。)
ミルク牧場に到着したときはあいにく小雨でしたが、皆さん動物と触れ合ったり、羊の脱走現場に居合わせたり、牧場の自家製ソーセージやア〇ヒビールを堪能しながら羊・豚のレースに没頭したり・・・
そしてお土産を各々買ったりと、最後の時間を満喫していました。
ツアーのプログラム終了後、帰りに振り返りの時間を設けて皆さんに感想を話してもらいました。
「実際に見て多くのことを考えるようになった」
「少しでも助けになるために帰ったら周りに熊本のことを話したい」
「大学のボランティアセンターでバイトしたい」
「研究室のツアーを熊本意外にしようと思ったけど、こんな時だからこそ阿蘇に行って皆にもいろんなものを見て、感じてもらいたい」
「珍しいポ〇モン捕まえられたし、いろんなものを見て楽しめた、今後もできれば参加したい」
等々、(最後のはもちろんジョークでしたが)とても嬉しい感想をいただきました。
自分たちの行ってきたことが形になり、そこから参加者の感想という形で1つの結果として現れたことがとても嬉しかったです。
これも支援してくれた方々のおかげに他ありません。
自分たちが最初に持った思いを、今回参加してくださった方も持ってくれました。
モニターツアーで参加者の方々を自分たちやツアーで出会った方々、そして阿蘇と「つなぐ」ことができました。
今後も自分たちの思いを信じて活動していきたいと思います。
以上、帰還報告でした。
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